デザインフェスタvol.46

お疲れ様でした。

前回の参加の時は昼過ぎから母が手伝いに来てくれましたが、今回は兄の入院や父の認知症がありますので、誰も応援が望めませんでした。

8時間、一人でずっとブースに居ました。

 

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今回はこんな感じでした。

前回かなり痛い思いをしたので、今回は色々と考えてみたのですが…やっぱり難しいですね。

売り上げは、参加費のほぼ半分…またしても手痛い敗北です。

さて、来年はどうしよう…。

デザインフェスタvol.46の11月12日(日)に出展します。(その2)

11月12日(日)に、東京ビッグサイトで行われるデザインフェスタvol.46に出展します。

ブース番号は、E-355です。

というか、もう今日です…。

ここのところ体調が良くなく、ほとんどこの3日間で準備することになりました。

 

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新作は銀線を使ったピンズと…。

 

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小さめのペンダントが色々です。

 

後はお遊びで作った額絵をにぎやかしに持って行きます。(展示のみ)

 

では。

 

 

デザインフェスタvol.46の11月12日(日)に出展します。(その1)

11月12日(日)に、東京ビッグサイトで行われるデザインフェスタvol.46に出展します。

ブース番号は、E-355です。

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七宝焼きなのですが、私は一色で焼かないで2度焼き3度焼きするので、ちょっとマテリアルっぽい七宝になります。

 

天国と地獄

「地獄で仏」と言うけれど、地獄で会える仏様は地蔵菩薩だけである。

夏の三井記念館の「地獄展」で壬生狂言に使う地蔵菩薩のお面を見たけれど、その眼が怖かった。

正直、鬼の眼よりも地蔵の眼の方が怖い。

地獄であったら仏の方が恐ろしいかもしれない。

 

兄が脳梗塞で倒れ、ほぼ植物人間の状態になっている。

意識不明だった兄が、ようやく眼を開けた時…その瞳は「地蔵」の様だった。

何も映っていない瞳。

大きく子供の様に見開かれているが…水晶の様に底が知れない。

恐ろしい瞳だった。

 

n展に挑戦した作品では、その瞳を作ってみようと思っていた。

 

「地獄展」で知ったのだけれど、実は地獄は時代を経るに従ってバージョンアップしている。

平安時代には血の池地獄などは無かった。

後の時代に創作され、付け加えられたものが多いのだそうだ。

そうして地獄のイメージは、どんどん膨らんでいく一方で…極楽の方は訳が判らない。

 

地獄絵図は、いつの時代にも数多く描かれているのに…極楽絵図というものは、そんなにない。

 

まあ、極楽…ただただ幸福な空間なんて想像しようがないのだから、仕方ないのかもしれない。

 

北欧神話などでは、戦士が逝く極楽には美女と美酒が待っている。

しかし仏教では、そういうものは戒律に触れる。

煩悩が許されないというか、煩悩を超えた世界では人は何をどうして生きていくのだろう。

何があれば幸福なのか?ただ仏の側にあることが幸福なのだろうか?

いや、そもそも「幸福になりたい」という思いさえ煩悩の1つであるから…ありとあらゆる願いを願うことさえ許されない。

 

極楽には何も無い。

 

タモリのテレビ番組で、「どうせボクらは地獄に行くのに決まってますから、地獄について勉強しておきましょう」というのがあったそうだ。

確かに、「私は必ず天国へ行く」と思っている人間はそうはいないだろう。

人は何かしら罪を犯しているし、どこかしら汚れているものだ。

 

それならば、全ての人間は地獄へ逝くものなのだろうか?

 

それもまた判らない。

 

n展に挑戦した作品には「密会 8月のオルフェ」というタイトルを付けた。

 

地獄で密会する魂…オルフェウスの伝説である。

8月と付けたのは、兄が倒れたのが8月だったから。

 

さて挑戦の結果は、どうなるだろう?

n展チャレンジ(その2)

はてさて。

今年のn展にチャレンジする作品の制作状況をブログに上げていこうと思っていたのですが…。

とにかく、今年の夏から秋は…個人的に人生がとんでもなく厳しい状態になってしまっていましたので…。

すみません、完成まで小まめにブログを続けることができませんでした。

 

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これは制作途中の時の写真です。

今日、搬入代行をお願いする人に作品を渡しました。

さて、後はチャレンジの結果を待つだけです。

過去2回の挑戦は…「残念」でした。

今年はどのような結果になりますか…。

M君へ

(青井先生が亡くなったことを知って)

 

「オレたちの流した涙の種類は大きく違う。

彼女の涙は純粋に肉体的な涙で、
オレのは涙は純粋に精神的な涙だ。

だけど、どっちもそれが涙であることに変わりはない。
涙は涙だ。

どちらも結局は塩っぱい水でしかない」

 

あなたに初めて会った頃、私はあなたを「お行儀の悪い子供」だと思っていました。

だけど、それは間違いで…本物の狂犬は私の方だったのだと思います。

あの頃の私は、誰に対してもケンカ腰で誰に対して常に本気で自分の意見をぶつけまくっていましたから。

真面目に私の話を聞いている人間なんて一人もいないのに。

 

外面とは関係なく本質的に礼儀正しかったのはあなたの方で、だからあなたは残り、私はあそこから消え去りました。

それは全て当たり前の成り行きでした。

 

しかし私は何一つ後悔はしていません。

 

私は今でもアートをやるということは、絶対にファイティングポーズを崩さないことだと思って生きています。闘う意志を決して失わないということです。

いつでもどこでも誰に対しても。

 

もちろんこの考えは間違っています。

 

そういう考えでいるから、私はいつでもどこでも孤立するしかなくなるのです。

 

だけど、これが私が受け入れるべき呪いなのです。
私はそれを受け入れて、死ぬまでそうして生きていくしかありません。

 

芸術家はそれぞれ…その人が本当に芸術家ならば、それぞれが自分だけの「呪い」を受けています。

それぞれの人がそれぞれ個別の「地獄」を抱えて生きています。

 

そして、お互いの呪い、地獄の苦しみを理解することはできない。

 

個人の肉体の痛みを他人が理解することができないように。

 

私にはあなたの「呪い」もあなたが感じている「地獄の苦しみ」も理解できません。
あなたが私のそれらを理解できないように。

 

だから、あなたはあなたの「呪い」とともに健やかに生きていって下さい。

 

私も私の「地獄」と暮らしていきます。

 

ただ1つ寂しいなあと思うのは、あなたはきっと死んだら向こうの世界で青井さんに会えるのでしょうが、私は死んでも絶対にお会いすることはできないということです。

 

狂犬の私は天国へは入れないのです。

私は独りで寂しいところへ行くのでしょう。

 

 

だからいつかあなたが向こうで青井さんに会った時には、よろしくお伝え下さい。

 

青井さんは私のことは覚えていないでしょうが、私は青井さんを覚えていますので。

 

受けたご恩も、食事をご馳走になったことも、お仕事を見せていただいたことも、特に仕事に対する真摯な姿勢を間近で見せていただいたことを忘れていません。

 

私は不幸にしてたくさんの舞台演出家の仕事場を見ることになりましたが、本当にプロフェッショナルな演出家として尊敬できるお仕事をなさっていたのは青井さんだけだったと思います。

 

「ごめんなさい。ありがとうございました。」

 

そう青井先生にお伝え下さい。

 

どうか…よろしくお願い致します。

 

吉村八月 拝

n展チャレンジ その1

兄の件は進展があるような、無いような…。

集中治療室を出ることはできたけれど、全身が動かない状態です。

眼を開けることはできますが、顔は無表情のまま。

耳は聞こえているらしいですが、言葉を理解しているかどうかは疑わしい。

自分で起き上がることも、寝返りをすることもできない。

食事はチューブから、喉には呼吸を確保するための穴が開けられています。

脳梗塞の後のほぼ植物人間の状態で…このまま大学病院から専門の介護施設に移ることになるようです。

 

私の方は病院へ行く他に、兄の勤務先へ行ったり、生命保険の人に来て貰ったり、ソシアルワーカーさんに話を聞いて貰ったり…。

これから役所に行って要介護認定の申請をします。あと、兄の携帯の解約。それから…。

 

そうやって、やらなくてはいけないことは多々あるのですが…こういうことで、自分の人生が歪められてしまうのは嫌なので、秋のn展への挑戦は頑張ることにしました。

 

すでに製作用のパネルと材料の銅板は用意していましたし…。

 

とりあえず、銅板の裏引きから…。

 

七宝でn展に入選なさっている先生方は、大きめの銅板で製作して、数枚から30枚くらいを貼り合わせて大きな作品になさっているようですので…。

私は小さめの銅板をたくさん焼いて、それを組み合わせることにしました。

 

とりあえず150枚以上…焼くことになると思います。

 

さあ、頑張ろう。

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